受講は早ければ早いほどよいです | 教室ブログ by クリエイト速読スクール

速読ナビ by クリエイト速読スクール

教室のこと・速読のこと・受講生のスコア・
SEG講習生のスコア等々について書いています。

2019-01-06

クリエイト早分かり

受講は早ければ早いほどよいです

 第71期文演(18/10/13~12/8)アンケートからです。

   きょうは、「最近、集中的に通」っているKさんです

 
2018-12-11受講生が書いた生の言葉が効くのだな」のKさんです。



        Kさんの文演アンケート



 Q.1 当講座をどんな目的で受講しましたか?
 A.1 普段通っている速読訓練と同様に、文章表現についても基礎構築技術研鑽ができ、知的生産の実力が上がるのではと考え受講しました。といっても入会後早々にクリエイトを妄信し時間投下すると決めていたので、文演開催を知って条件反射で(あまり考えずに)申し込んだというのが本音です。


 Q.2 「文演」を受講して文章への印象で変わったことがありますか?
 A.2 
才能で決まると思いがちな文章作成も、やはり基礎と技術が大切であること。オリジナルは基礎を完璧にしたその先にあること。正しく、そのうえで美しくが文章のあるべき姿だということ。の3点です。


 
Q.3 宿題の「要約」はどうでしたか?
 A.3-1「授業前」
要約の宿題が出る前の授業では他人が書いた文章への批判が中心であったため、自分のことを棚に上げて意見出しをつづけた結果、文章の良し悪しがわかったつもり、よい文章が書けるつもりになっていました。宿題の要約もそれほど苦労することなく上手く書けるだろうと踏んでいました。いざ始めてみると、まったくの錯覚でした。まず、そもそも書き出すことができない。やっとのことで12行書いても、なかなか筆が進まない。なんとか初稿が完成しても、芯を食っている気がしない。自己流で身に着けた文章能力、従来の延長では求められる基準に遠く及ばないと早々に諦めました。主観や経験に対する過信をやめ、授業で配られた武器を総点検し、正しく使いきる方針に切り替えました。

 まずは授業で配られたプリント、参考書籍に目を通すことから始めました。膨大な量でしたが、松田さんがわざわざ配るのだからとすべて読みました。教材として学びが多かったことは言うまでもなく、読み物として面白かったです。紹介いただいた書籍を順々に辿ることで、必要な技術を体系的に見渡すための、最初の入り口を見つけることができました。これらの通読を経て、本文要約における重要な箇所の抜き出しについては、ある程度の自信を持って完了することができました。
※この過程で速読が役立ちました。先日の受講アンケートにも書きましたが、大意をさっと掴む、思想の幹を捉える技術が少しずつですが身についてきたように思います。文演期間中も速読を疎かにするなというのは、こういった背景なのですね。

 
ところがその先、文章を正確につなげ表現することが難しい。苦行でした。この段階ではプリントや参考書籍を読むだけでは太刀打ちできず、書きながら考える方策を取りました。論理も文体も崩さない正確なつなぎ方と表現を、試行錯誤しました。書いては寝かせ、音読し、横書きにしてスマホで読んだり、メールにしたり、印刷したり。どんぴしゃな表現だと思ったのに、数時間後には気に入らない。原文に忠実といえるのか、選んだ単語は機微まで掬えているか、ここ消したらそっち成り立たなくないか、語調やリズムは大丈夫か。そんな繰り返しでした。提出後も書き直したくて仕方がなかったです。

 
A.3-2「授業後」
まず、同じ文章を要約するにもかかわらず、人によって中身が全然異なることに驚きました。思わず膝を打つ表現、つなぎ方が随所に見られ、受講生のレベルの高さを知りました。また自分が苦労したぶん彼らの悪戦苦闘がうかがえ、松田さんからの褒めや指摘を自分事として受け取ることができました。参加者が15人いたので、自分が15回分コメントしてもらえたような気分です。大きな問題意識をもって受講している生徒と松田さんとのやり取りは、胸を打つものがありました。

   つづいて、私への講評では2行オーバーを強く注意されつつ、意外にもある箇所の抜き出しを大きく褒めていただきました。講義前の心配をよそに、その他の抜き出し箇所やつなぎ方についても、及第点をいただけたように思います。松田さんの補助線があってなんとかというところですが、授業で習ったことを確実に使い切る方針に対しては、おおむね満足のいく結果となりました。一方で反省点は、基礎を完璧にした先にあるオリジナリティの追求ができなかったことです。

   受講期間を通じて多くの文章に触れましたが、名文は例外なく基礎が完璧。そのうえで読み手を惹きこむ、書き手ならではの表現が必ず埋め込まれています。読み手を思わず好きにさせる、美しさを持っています。他の受講生が書いた要約にも、明確な意志をもった表現、読者に挑戦するような言い回しがいくつも見られました。一方で私は、重要な箇所を抜き出しつなぐことで精一杯。彼らの文章を見たとき、上には上がいるな、完敗だなと思いました。今回の文演講座を通じ、私はようやくスタートラインに立てたようなもの。要約が上手かった方々を参考に、もう一度書き直してみます。



 Q.
4 全体的な感想をお聞かせください。
 A.4 
全体を通じて、受けてよかったです。文演は、受講者全員と片手で握手して安全地帯であること、信頼できる場所であることを確認しつつ、もう一方の手を用い、知的日本刀で斬りにいく、実践道場みたいな場所でした。握手しているからこそ、斬られた側の痛さが伝わる。逆も然り。

 
すばらしいとされる、あるいはマズいとされる文章の核心は何か。松田さんの「考えて~」に受講生みんなで全力で立ち向かう。私が参加した第71回には、幸いにも多様なバックグラウンドの意欲的で優秀な人が集っていたため、思いもよらぬ視点が各所から飛び出し、ハッとさせられる機会が何度もありました。また宿題作成にあたっては「書いたものが、その人のすべてです」と言われている以上、松田さんからの指摘は心に深く刺さります。痛いだろうなと思うコメントにも決して居直らず、真摯によりよい方向を探求する受講生の姿勢には感心し、今後も切磋琢磨できる仲間ができたように思いました。私は何回も的外れな発言をしては食い下がり、周りに迷惑をかけてしまいましたが、松田さんと、寛容で向上心の強い生徒みなさんのおかげで、己の未熟さを痛感でき、今後やらねばならぬことの見通しが立ちました。

  
そして何より「文章を書くことは楽しいのだ」ということに気付かせてもらいました。というのも、これまで学業や仕事を通じ、試験突破や顧客満足に特化した正解を目指す文章に縛られてきました。また、適切なトレーニングを積む機会を逸してきたため、上手く書けないもどかしさ、文章への苦手意識が少なからずありました。ところが今回の文演で多くの文章に触れ、著者それぞれの思考の跡、悪戦苦闘の歴史を追い、自分のように悩んだ人が多くいることを知り、苦悩を乗り越えた軌跡を垣間見ることができました。要約で産みの苦しみを味わうことでようやく、膨大な基礎を身に着けた先にある自己表現手段としての文章、その楽しさの一端に触れることができました。今回の経験は、間違いなく今後の糧になります。特に勉強や仕事を頑張っている方、もがいている方に文演を強く勧めます。受講は早ければ早いほどよいです。
 
最後になりますが、松田さん、生徒のみなさん、裏方で支えてくださったクリエイト講師のみなさま、ありがとうございました。
 
今後とも末永くよろしくお願いいたします。

 
Kさんの文演要約は、120/100という出来栄えでした

 基本は100点満点ですが、プラスαで、よい部分があれば加点するという考え方です

 ただ「上には上がいるな」の頂点を目指すKさんらしい半嘆き節です

 「受講は早ければ早いほどよい」のは確かにですが、「受講者全員と片手で握手して安全地帯であること、信頼できる場所」でもありますから、あまり血の気が多い方には向きません。この点さえ押さえていただければ、間違いなく「早ければ早いほどよい」かと思います。

 「裏方で支えてくださったクリエイト講師のみなさま」は、今期、初めてオープンとなった「最終回打ち上げ懇親会」のためのスタッフの奮闘努力です。懇親会のための調達準備から後片づけまで、汗を流してくれています。初、公開感謝



 また、Kさんはトレーニングも着々積み重ね、受講40回アンケートが届いています。

 goo文字数の関係で、アンケート部分は次の機会とし、最新スコアのみアップしておきます。

        Kさんの受講43回目の主なスコア19/1/5」たてサッケイド58 数字ランダム6257 かなBP148(2分)漢数字一行〇→9,630三→9,270一→7,200 たて一行ユニット124126 スピードチェック38/4049秒4055秒  ロジカルテストDタイプ25/302分51秒)・24/302分59秒)イメージ記憶16/4030秒32/4030秒)倍速読書『風が強く吹いている』9,600字/分理解度A-スピードチェックが初めて50秒を切れました。間隔が少し空いたことで、悪グセがリセットされたのかもしれません

    Kさんの月別受講回数は、9月2回・10月8回・11月12回・12月20回・2019年1月1回計43回です。

 Kさんは、いまの時間(2限)受けています。

 受講44回目です。

 2020年の正月明け、いったいKさんはどうなっているんでしょうか。

  通ってくれていますでしょうか  真                                 

カテゴリ

検索

タグ

月別