なおしのお薦め本(94)『彼氏がバカにみえる理由』 | 教室ブログ by クリエイト速読スクール

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2009-12-28

小川なおし「作品」&お薦め本

なおしのお薦め本(94)『彼氏がバカにみえる理由』

 クリエイト速読スクール文演第1期生の小川なおしさんから、お薦め本が届いています。「さすが、小川さん!」と、クワタさんが快哉を叫びそうです

 

彼氏がバカにみえる理由

    スザンネ・フレーリッヒ&コンスタンツェ・クライス著 桑名怜訳


 ドイツ人女性作家による、「暗号のような男性言葉」の翻訳書です。ですが、翻訳部分より地の文章の方が面白いです。

 では「第12章 仕事をめぐる男の見栄と嫉妬と狡猾さ」から引用します。

 「男は言う。

 『俺は1日24時間、重要な仕事に取り組んでいるんだ! 最後の脳細胞まで絞りつくされようと、まだ壮大な計画について考える。世界の飢餓問題をいかに解決するか、または、特殊機能付きの椅子の開発について日夜、頭をひねっているんだ! どんな椅子かって? そりゃ、ビール注入機、ポテトチップの袋自動オープン機付きの椅子だよ! 世紀の大発明になるぞお!!』

 男は堂々とのたまう。女の仕事は、スーパーマーケットのレジやベルトコンベアの前に立ち、会社や美容室で『おこづかい程度に』稼ぐか、女医、弁護士、ソーシャルワーカーとして『自分勝手に自己実現を必死に求める』かの言わば趣味の延長だと。一方、男の仕事は、常に高い目的意識を掲げ、計り知れないほど貴重な、全人類のための行動である(実際はただ芝刈り機を売っているだけ)と。

 こんな主張をする男たちにとって、ご自身の『貴重な』エネルギーを、つまらないルーティンワークや、他人の補助的な仕事、お茶くみ、コピー取りなどの雑用に注ぐことなど論外。『女の子』(彼らにとって職場の女は全員『女の子』)がいるのに、なぜおれがやる必要がある? というわけだ。

 まとめ。男はいつも仕事のおいしい部分だけつまみたい。つまり、彼らが望むのは、労働(できるだけ最低限)と効果(みんなの視線はあるか?)との関係が、彼らの時代錯誤な価値観のなかで完璧につりあう仕事。まったく、そのごくわずかなオイシイ仕事以外の山積みの必須作業は、一体、だれが片付けていると思っているのだろうか!!

 まさに言いたい放題。そして、じつに的を射ている、と私は思います。

 しかしながら、ここに書いてあることが全人類の男性に共通だとすると、救いになります。そうではありませんか? みんな、基本はこの程度。特にあなたの身近にいる男性だけが悪いわけではない、ということになりますから。    なおし



               
              ※クリエイト速読スクールHP

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